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塗り替えの目安は立地条件により異なります。それぞれの部位、材質によって違いますが、概ね6~10年というのが一般的です。
各塗り替え部分別におきる塗り替えのサインなどをまとめてみました。
塗り替えのサインが人間でいう病気みたいなものです。すぐに命に関わるというわけではありませんが、家も体と同じで病気にかかったと思ってください。
欲をいえば「早期発見、早期治療」が建物の寿命を延ばしまし、コストダウンにもつながります。
ご自分で人間ドックならぬ「住宅ドック」してみてはいかがでしょうか?
塗り替えのサイン
チョーキング
写真のようにふれた際、白い粉がつきます。
これは顔料で着色した塗膜の表面が変化し離脱しやすい粉状になる現象で、塗膜本来の性能の低下を表しています。
塩吹き
鉄部の雨風の当たりにくい所によく見られる現象。
はじめの内にこまめに洗い流せば回避できますが、放っておくと錆の原因に繋がります。
沿岸部は特にひどく発生する一種の塩害です。
サビ
写真の状態までいくと、正直アウトです。とにかく鉄部の一番の敵です。
錆が発生する前の塗装を心がけてください。少々の錆でも甘くみないでください。
表面に見えなくても内部には入り込んでいます。
コケ
特にカラーベストの屋根や日当たりの悪い外壁の下の部分に見られます。
はがれ
塗膜が付着力を失って被覆面から離れる現象です。
はがれる原因は素材の収縮、塗布面に水分や油が付着していたため、錆などが考えられます。
写真は木部の収縮に塗膜がついていけなかったために起こっています。
ふくれ
塗膜がガスまたは液体を含んで盛り上がる現象です。
水ぶくれのようになるので目立ちます
クラック
簡単にいえばひび割れです。モルタル下地やコンクリート面によく見られます。
下地が割れたり動く事で塗膜がついていけず起こる現象です。
弾性塗料ならそれなりには伸びる事で対応できますが、塗膜そのものの劣化や下地の大きな割れには対応不可です。
コーキングの劣化
建物のさまざまな継ぎ目部分で使われているゴム状のものです。雨漏れや水漏れの一番の原因になります。
判断基準は、痩せて隙間ができていたり、カチカチになり、ひび割れてしまった状態です。
コーキングにも塗料と同様に色々な種類があり、適材適所で使い分けが必要です。